凍結防止するにはどうすればいいの?

「冬の生コン打設、どうすれば凍らないの?」

防凍剤(耐寒剤)を入れるのがいいのか?
どのくらい強度アップすればいいのか?
早強セメントを使えばいいのか?

毎年、1月~2月はこのようなお問い合わせが多くなります。

この茨城県南地域ですが、都内と比較すると1~2℃気温が低いです。日陰となるともっと低くなります。
打設時の気温や風、日照状況、地盤の状態、施工方法、養生方法により一概には「こうすれば凍らない。」と、一言では言えません。

生コンが凍って初期凍害するとコンクリートがボロボロになり、きちんと固まりません。
この地域ですと、コンクリート全てがボロボロになるより、表面がカサカサになる状態が多いようです。

そこで、外構工事職人のN様とT様のご協力により、実験をしました。

日時

2014/2/5 この日は雪の降った次の日。
天気は晴れ。しかし、北風が吹いておりました。
打設開始時刻13:00~15:00 気温3℃
おさえ時間(ブリーディング水が退いた頃)は19~20時頃になりました。

打設場所

当社倉庫裏の日の当たらない場所

実験内容

配合は3種類で行いました。
・18-21-20N
・21-12-20N
・24-18-20N

防凍剤の添加量も各配合にて3種類の比較をしました。
使用耐寒剤:ボース耐寒剤
・0%
・3%(通常添加量、耐寒温度 零下5℃±1)
・6%(通常添加量の2倍添加、記載説明では零下10℃±1)
このパーセントは防凍剤の使用説明に記載してある「セメント重量」に対する添加量です。

養生マットの有無

写真向かって左半分を養生マットで覆いました。
下記写真撮影時に左半分の養生マットを下にずらして撮影しました。

実験状況(当日)

 
 
 
 

N様、T様おつかれさまです。
この時間(19~20時)、気温マイナス2℃。地面の温度マイナス8℃。コンクリート表面温度マイナス5℃。
養生マット下のコンクリート温度2~3℃でした。
養生マットを敷くと0℃にならないので、施工してるN様も驚いておりました。

次の日の状態

18-18-20N
添加量は枠に記入してあります。

写真向かって左半分は養生マットを敷いておりました。
硬化状態を分かりやすくするため、写真では下に養生マットをずらして撮影しました。

 
 

21-12-20N

 
 

24-18-20N

 
 

やはり、強度は高くしたほうがいいですね。
養生マットは必需品ですね。表面がきれいですね。
防凍剤は多いほうが安心ですね。

その後の硬化状況や強度結果は後ほど!

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